実験4号が思い返すMOK Radio(1)

もともとミュージックマシーンのオフ会「ミュージックマシーンミーティング#01(m3#01)」に自分が参加したところから全てが始まるんですよね。そこで俺が場を盛り上げて、ネットラジオをやりたいと考えてた津田さんに、しゃべり担当として呼んでもらったことが、俺の参加の経緯です。
マシーンはずっと読んでて、タクヤさんともメールのやりとりはしたことがあったんですけど(2往復程度かな?)、津田さんは全然面識なかったんです。音楽配信って難しいものと思ってたし、そういう技術の最新情報に興味なかったってのが本音。今はサイト、管理人さんともに大好きです! マシーンミーティングで津田さんタクヤさん、そして音楽聴こうよ!のsuさんやdiscobeachのキョウオカさんと出会って、そのメンバーでネットラジオをやってくことになるんですよね。
当初はもう、ネットを使ってしゃべって、音楽を流して、チャットで反応があるってだけでめちゃくちゃ楽しかった。猛烈なハイテンションでしゃべってた気がします。そのうちその興奮が冷めると、番組の構成をちゃんと考えなきゃダメだって反省するんですけど。
開始してしばらくはLive365っていうシステムを使ってたんですよね。Live365はメールによる会員登録が必要で、聞く為にブラウザが専用窓を開くようなシステムだったんですよね。今みたいにワンクリックでは聞けない代わりに、録音したファイルを再放送用にアップロードしておいて、スケジュール通りに自動配信するなんてことができたんですよね。懐かしいなぁ。
そのちょっと面倒なLive365ってシステムを使ってた理由が「Live365著作権処理をしてくれる」っていうメリットによるものだったんです。許諾もなくCDの曲を流す海賊ラジオはたくさんあったけど、俺らは合法的に、正攻法でメジャーでゴキゲンな音楽を流すラジオをやりたかった。そういうことをやってる個人ネットラジオが、当時はほとんどなかったと思うんです。常に「先陣きってるぜ」っていう気持ちがありました。あと、当時はWebチャットの他にBBSを使っていたんじゃなかったかな? 恐ろしく書き込みがなくなってしまって使わなくなっちゃったんですけど。
ゲストにネットの有名人を呼んでしゃべってもらうというのも定期的にやってました。ゲー魂の辰さん。エスロピのピロスエさん。ニーツオルグのさやわかさん。リスナーだけでなく俺らにとっても興味深い話がたくさん聞けました。しかも皆さんとても頭のいい人で(俺の知らないことをたくさん知っていて、しかも頭の回転が速い人、という意味)、話してて純粋に面白かった。特にばるぼらアンテナ(当時)のばるぼらさん。盛り上がったなぁ。その後も何度もゲストに出てもらってるんですよね。間違いなくゲストとしての登場回数は最多です。こっちを笑わそうとするサービス精神も持ち合わせていて。機会があったらまたラジオでもご一緒したいですね。
パーソナリティーがただハイテンションでしゃべるということに飽きて、Live365を使って洋楽を合法的に流すことにも慣れて、やっぱり次のステップへ進みたいという気持ちは常にあったんですよね。なんつって俺は、津田さんやタクヤさんの言うことになるほどなるほど言ってただけなんですけどね。番組の進行の面では、役割みたいなのが少しずつ固まってきて、とがった部分はなくなる代わりに安定感みたいなものが出てきた時期だったんじゃないでしょうか。2003年夏から秋のことです。