在宅勤務になってみてずっと体調がいい

 在宅勤務に切り替わる前は、片道1時間の電車通勤で、1日大した仕事をしていなくても何となくくたびれてしまい、好きな晩酌も避けて寝てしまうような日が多々あった。でも在宅勤務で出かけなくなってしばらくして気が付いた。毎日体調がいい。

 

 Twitterで「一部の地域の小児科で、患者が激減している」という書き込みを見かけた(1件だけですが)。肺炎、気管支炎、喘息などの来院が少ないんだとか。なんとなく自分の体調の良さと共通点があるように思ってしまう。

 

 まったくの素人の思い付きに過ぎないが……結局人間は、常に未知の「悪い外部要因」と戦っているんじゃないだろうか。それはウイルスだったりばい菌だったり。未知とは、本当に世の中でまったく研究されてない新しいものだったり、その人個人がたまたま触れてこなかったものだったり。先々月まで、ちょこちょこ体調悪くなってたのは、結局自分の身体が、何らかの「悪い外部要因」と戦っていたんだな、と。戦っている間、体調が悪いと感じていたんだな、と。

 

 未知のウイルスが体内に入ってきて、体調が悪くなる。子供だったら咳き込み、熱が上がる。中年だったらそこまでは行かないが、なんとなく具合が悪くなって休息を求める。横になってやり過ごすと回復する。毎日がその繰り返しで、それによって少しずついろんな悪い外部要因の「免疫」がついてくる。多少のことでは発熱したり肺炎になったりしなくなる。新型コロナウイルスに限らず、多かれ少なかれ、大なり小なり、日々そんなことの繰り返しなんじゃないか……と想像している。

 

 ……これは結局「なあに、かえって免疫力がつく」案件なのかしら? 今までどおり、それこそ新型インフルエンザ程度では誰もが動じなかったように、感染したら感染したで耐えて乗り越えて免疫をつけていくしかないし、何%かは命を落として行くけれども社会全体を考えたら致し方ない……ということを、受け入れていく、受け入れざるを得ないと考える流れに変わっていくのかしら。それとも、在宅勤務でも何でも、悪い外部要因にさらされずに済むならそれに越したことはない、もっともっと除菌に気を使って、もっともっと在宅にこだわって、ソーシャルディスタンス、マスク着用、除菌対応が大前提・絶対必須の世の中……に近づいていくのかしら。次の新型インフルエンザが流行したら外出禁止。知らない○○風邪が流行したらロックダウン。

 

 いずれにせよ、歴史的なレベルでの経済のストップが続いたり、一般人同士が監視し合って粛清を求めたり、そういう世の中の流れに拍車がかかるのは勘弁してほしいなぁ、と思う。体調が良くて毎日晩酌が美味しいのだけど、未来に不安があるのは具合の悪いことだなぁと考える2020年の春である。