パターン

主人公の男性A男はB子と恋人同士。A男には幼馴染の(あるいは十年来のつきあいの)友人C美がいて、何でも言い合えてケンカもする兄妹のような仲だ。
ある日の深夜、C美から電話がかかってくる(珍しい)。
「A男……あたし、プロポーズされちゃった」
一瞬、絶句するA男。
「そ、そうか。良かったじゃん。お前みたいなオトコ女に惚れるやつなんてそうそう居ないからな」
「……やっぱり、そうだよね……」
電話を切った後、無言で蛍光灯を見上げるA男。
……この場合、最終的にA男とC美がゴールインするか否かは、そこまでのストーリーでA男とB子がどのレベルの間柄として表現されているかに左右される。だが基本的に視聴者は、C美とA男がゴールインするという結末になることに微塵の疑問も抱かない。やっぱりそうだよね、と思うはずだ。


そんで「俺がA男だった場合、C美って誰だろうなぁ」なんつって会社の女を一人一人思い浮かべてみている一人寝の夜。


まずもってB子が居なかったことに気付き発泡酒もう一本。はい出たこのパターン!(バナナマン日村)