ロックは英語で

マキシマムザホルモンの「恋のメガラバ」売れてますねぇ。ビデオクリップ見たらカラオケみたいに歌詞が表示されてて、あんなこと歌ってるんだって初めて知った。歌詞の内容というよりは響きが、ロックっぽい響きがメインの。全部英語だとばかり思ってたんだよね。
ほとんど同じことをB-DASHがやってたよね。あっちは本当に響きのみで単語としてすら成立してないけど。電気グルーヴは「ノイノイノイ」で『誰にとっても洋楽の音楽』ってのをやってた。俺が知らないだけで、響き超優先の歌詞の意味に頼らないロックってのはきっとたくさん存在するんだろう。
ロックの歌詞に意味とか要らないのかな? もちろん極端な意見だけど、響きだけで充分なのかも。例えばロックフェスに観たことないミュージシャンのライブに遭遇して、一発でカウンター食らって好きになっちゃうとしたら、それは歌詞の力じゃない気がする。メロディとか、アクトとか、音圧とか、ノリとか、衝動とか、なんかそういうものだ。そういうロック的なものだ。考え抜かれた美しくも芸術的な歌詞の力じゃない。例えば俺は洋楽を全然聴かないけど、洋物ロックの輸入盤を買って好んで聴いてる日本人のうち、歌詞に惹かれてその作品を愛しているのだって人は極端に少ない気がする。言葉の問題で。「歌詞なんて無意味だ」なんてちっとも思わないけど、本当に人の心をつかんで話さないロックって、歌詞じゃない・言葉じゃないってことなのかな?
やっぱり俺はロックじゃない。俺はロックを愛してないしロックに愛されていない。俺は多分、聴いて良いな、好きだなって思った音楽を身体の中に飼って、同時に反復させるのが好きなんだ。シャワーを浴びながら、覚えてる部分の歌詞だけでも口ずさんでるのが気持ちいいのだ。できれば俺のわかる言葉で歌われて欲しい。俺ってばロックじゃないのだ。


英会話習おうかなぁ。