今さらこの前の桜庭の話。

今更この前のHEROSメインイベントの話ね。しかも完全に俺個人の妄想ですから一切信じないで下さいよ?
まあ、順当に考えてあの試合は桜庭が勝たないわけには行かなかったと思うんですよ。電撃参戦して、準々決勝にも残れずってんじゃ話にならない。サミーだってコマーシャルにまで出演させて、これから盛り上げていくぞって時期ですから、少なくとも「負けられては困る」という試合だったことは間違いない。
まあ八百長なんてありえないですけど、ありえないことがあったとして、選手双方まで勝敗を把握してる八百長、勝つ選手以外は全員把握してる八百長、選手以外のレフェリーやセコンドなど周囲の人間だけが把握してる三種類があるんじゃないか、って想像したんです。で、今回は桜庭の相手は「自分が負ける試合」として認識してたんじゃないか、と。
にもかかわらずどうしてああいう試合展開になったかというと、やってみたら当たっちゃって、いい感じに勝てそうになっちゃったからじゃないか、なんて思うんですよ。自分が負けなきゃいけない試合なんだけど、もしも間違って勝っちゃったら「あの桜庭を倒した男」として、今後自分をヒーローに仕立て上げた演出がされるそれなりのサクセスストーリーが用意されたと思うんですね。今回はかませ犬として呼ばれたのだが、勝っちゃえばこっちのもの、みたいな考えが頭をよぎったんじゃないかと。
でも結局瀕死の状態であっても桜庭は耐えて立ち上がったもんで、今度はセコンドから「何やってんのお前負けないと契約違反だよ」という圧力がかかり、我に返ってほとんど決まってたチョークの腕をはずして、殴られて腕決められて終わったと。そんな流れだったんじゃないか、なんて想像したわけですよ。でないと、桜庭が勝つ試合だと決まっているのに、なぜ前半あそこまでボコボコにしちゃったのかということの説明がつかないじゃないですか。
なんつってまぁ、実際には「選手以外のレフェリーやジャッジやセコンドなど周囲の人間が把握している八百長」で、やってみたら予想外に桜庭が倒れてしまい、本来レフェリーが止めなければならないところもスルーして(あんなことやってたら死人が出るよ)、前半のラッシュで力尽きた相手に桜庭が逆襲した、というトコロなんでしょうけど。八百長とまで言わなくても、本来止めるべきタイミングでレフェリーが止めなかったのは、そうまでして桜庭に勝たせたいというのがあったと見るのは、ぶっちゃけ順当なラインだと思うんですよね。
……みたいな邪推に邪推を重ねた、妄想とこじつけもはなはだしいことを書いてますけども、瀕死の状態から立ち上がり、最後逆転勝ちをした桜庭の勇姿に、俺は胸を熱くしたし感動したんです。それは本当。「もう死んじゃう、ストップしないと!」と思ってたのも事実ですけどね。でもホントに感動したんです。単純に身体の大きい外国人に、日本人が勝つのは嬉しいんですよ。