大きな手術の前の「お布施」

入院して病状が判断され、手術前に患者または家族の人間が呼ばれて、密室的な状況でお医者様から説明するタイミングってあるじゃないですか。看護士さんも呼ばれない、医者・患者・家族だけの時間。
あの時、「お布施」と呼ばれるお金をお医者様にお渡しするのが当然、ってウワサを聞いたんですけど本当ですか? 看護士さんや他の患者さんの前では絶対に受け取らないが、あの時間だけはお医者様も受け取ってくださる、と。それがどのように影響するということはないけど、本当に神様仏様に差し出す「こころ」としてのお金と同じ意味で。金額も、もちろん病状にもよるけど「イッポン」とか当たり前だ、とか。
「何を失礼な、そんなことありえない、漫画のように『医療は聖職、医者は聖人である』とまで言わなくても、そんな金は無用だし患者の健康の為に全力をつくしている、そんな噂は失敬だ!」と叱られたらそうかな、って気もするし、「そんなの当たり前じゃん、相手だって人間だし、給料なんかじゃフォローできないほど劇的なプレッシャーと戦ってるのだよ? 出して当然の金だよ」って言われたら、今まで俺はなんと常識はずれだったんだろうかという気もする。「人や場所や条件によるから一概にそんなこといえない、一部はそういうこともあるかもしれないが、少なくとも常識ではない」と言われたらそんな気もする。
とにかく、表立って常識として紹介されることはありえないし、でも人間の命にかかわることも多い問題ですので、なんだかそわそわしてしまうし、できることなら本当のことを知りたいって思ってしまいます。本当のところはどうなんでしょうか。
※俺は決して「お医者様ってずるい、汚い」みたいなことを言いたくて書いてるんじゃないんです。決して。うっすらでも常識的にあるものなら、それに従いたいだけなんです。特殊な職業や状況には特殊なお金が必要、みたいな場面もあることぐらいわかってるつもりです。