美味しんぼに登場する最もファンタジーな人物

漫画「美味しんぼ」の登場人物の中で、現実的に最もありえない存在といえば、大原社主と小泉局長ではないか。話の前半で真面目に話す山岡の発言を軽くあしらい、見下して取り合わない。話の後半で山岡の知識や技量、権威になびかない強い意志によって自らの身を何度助けてもらっても、次の週には完全に忘れ去ってまた山岡を小馬鹿にする。あの反省の無さは、現実の世界ではちょっとありえない。周囲の人間だっていくら何でもそろそろ「この場合正しいのは山岡で、大原と小泉の目が節穴」ってことに気づくだろうに。あれだけ失礼で浅はかで先見の明のない発言をしていていつまでも高い役職でいられるなんて。これはファンタジー以外の何物でもない。
……って俺、40〜50巻の単行本の知識で話をしてるんだけど、もしかして最近の連載では大原社主も小泉局長も経験を積んで、まず山岡の話を真摯に受け止めるところから始まる話に変わってるのかもしれない。スピリッツ長いこと手にとってない。山岡と雄山が和解したって本当ですか?