この企画誰かもらってください

結婚相談所のデータに追加してもらいたい項目。

ちょっと前にバラエティ番組「世界で一番受けたい授業」で、「人は自分に遠い遺伝子の異性の体臭をいい匂いとして感じる特徴がある」みたいなこと言ってたんだよね。10人が各自一度着たTシャツを誰のものかわからないようにして容器に入れて、女性10人にそれぞれ匂いを嗅いでもらう……みたいな実験して。最近は好きな男性のチャームポイントとして匂いと答える女性も多いので(時代も変わったなあと感じさせられますね)、体臭って重要なんだな、と思ったんですけども。

あれは単に無臭だったらOKというものでもないってことなのかな。たぶん、不潔にしていると出る匂いとか加齢臭とかとは別に、その人特有の匂いが発されてるんだろうなぁ。あれか、それがフェロモンってやつか。いずれにせよ魅力の1つに匂いって項目はある。必ずある。

だとしたらこの匂いについてもっと科学的に分析して明確にパターン分けして、その情報を元に男女を引き合わせるようにすればいいんじゃないのか、結婚相談所は。合コンパーティーじゃなかなか匂いまではわかんないしね。

あともう1つ、結婚相談所が登録者に恋人候補を紹介する為の情報として、「登録者本人に顔が似ているかどうか」ってのがあってもいいんじゃないのか。

よく「似たもの夫婦」とか「結婚してから顔が似てきた」とか言うじゃない? あれは少しずつ似たんじゃなくて、もともと似たところがあったんじゃないかと思うんですよ。というか、見た目的に似たものを感じて引き合ったんじゃないかな、って。

「芸能人で言えば誰に似てるか」的な分析をした時に、似てると言われたことのある人を好きって言っちゃうタイプの人っていますよね? 好きな芸能人を尋ねると、その人に何となく似た印象の芸能人を答えるとか、そういう感じ。「そういうのナルシスティックな感じでどーなの」なんて言う気はなくて、むしろ当然だと思うのね。物心付いた頃からずっと慣れ親しんできた顔に親近感があるのは当然だし、肉親は自分の顔に似てることも多いわけで、似た顔がそばにいるのは安心に繋がる、というのも全然わかる。似たような見た目に少なからず好意を持つのは当たり前、って気もするんです。

ただ、自分のルックスに強いコンプレックスを持ってる人だと、異性には自分と真逆の見た目を求めるってこともありますけどね。半々ぐらいいるかも。丸顔を気にしている人が馬面を求める、みたいな。それはその人のナルシス度であるとか、あるいは単刀直入に自分の顔を気に入ってるかとても嫌いか点数をつけてもらうだけでもわかるかもしれない。その返答をふまえて、登録者の顔に似た分類になるか否かで候補者を紹介していけば、カップル成立率が上がるんじゃないかな、と。

なんつって俺、結婚相談所がどういうデータに基づいて候補者を紹介しているか全然知らないんだけどさ。プロフィール情報のほかに、「こんな時、どうして欲しいですか?」「こんな時、あなたはどうする人ですか?」みたいな質問がたくさんあって、価値観の似てる人を紹介してるんじゃないか、って想像してるのね。そりゃ価値観の違う人より合う人の方が絶対いいからね(特に金銭感覚は絶対!)。でも、結婚相談所に理想の相手を紹介される為に……て考えながら答える内容って、ちょっと現実からズレちゃうこともあるんじゃないか、って思うのよ。

恋愛ってホラ、理屈じゃないところあるじゃない。ムカつくこと多いけどやっぱり好きで、なかなか離れられない、とか。当たり前のことだけど相手は自分じゃないから、違うところ・嫌いなところ・鼻につくところ色々ある。当たり前にある。それって項目別に一個一個許せる許せないって点数を積み重ねて行って、何点行ったらどうするみたいなこともできるかもしれない。でも実際に相手を愛すこと・許すことって、そういう項目一個一個とは別のとこで大きな力が働いてたりする……気がするんだよね。それは例えば会話の呼吸とか、微妙な表情とか。結婚相談所はそういうの、データ化できるわけじゃないからね。少なくともプロフィールや行動の指針とは別の、もっと動物的な部分で引き合えるものがある気がするんだよね。

……いや別に、結婚相手を紹介して欲しいわけじゃないんだけどさ。いろんなテクノロジーを駆使して、あなたにピッタリな女性はこの人です! って選ばれた相手としゃべってみたい、みたいなのはちょっとありますね。