俺がアニメに乗り切れない理由

周囲の友人が皆アニメ作品を観て盛り上がっていて羨ましい。でもなんとなく食指が伸びないのだ。子供の頃はアニメ大好きで、学生の頃はアウシタンで、早朝から夏コミに並んでぐったりしていた俺が、なぜ現在のアニメブームの波に乗り切れないのか理由を考えてみた。
ひとつは自分の想像力の低下だ。人気のロール・プレイング・ゲームに乗り切れない理由と一緒で、現実離れした世界についていけない。剣と魔法と竜の世界とか侵略者と戦うロボットの世界とか……だけでなく、例えば萌え感情を根幹に置いた恋愛物語においても、登場人物の言動に自分の人生との隔たりを感じてしまって没頭できない。
もうひとつ、これが結構大きいんだけど、登場人物の演技力にどうもピンと来ない。声だけはいきいきしてるのに、表情や身振り手振り、佇まいにグッと来ることがない。これは画力の問題ではない。何故なら漫画を読みながら「演技力がなぁ」と思ったことがないから。登場人物が悲しんでいる時、誰かを想って辛いのを堪えやせ我慢している時、愚直にも信じた目標にぶつかっている時……安っぽいテレビドラマでぼんぼん泣いてるのに、アニメの登場人物の一挙手一投足ではそうならない。何故かそうならない。
俺もアニメで盛り上がりたい。俺の大好きな友人が面白いと話題にしている作品が面白くないわけがないからだ。映画「時をかける少女」はテレビで観ましたが面白かったです。録画して2回観ました。