テレビはクイズバラエティばかり

コンビニに行って飲み物を買おうとします。並んだペットボトルにはそれぞれ「こんなプラスアルファがあります」と書いてあります。美味しいのは当たり前、その上でこんな効果がありますよと書かないと売れない時代なんですよね。今に始まったことじゃないけど、今はそれが顕著。


テレビのバラエティ番組、教養を重視したクイズ番組、増えましたよねぇ。「お笑いタレントが出てきてただ面白い」だけじゃ足りなくて、「面白くて為になる」じゃないと視聴率が取れないのかもしれません。
しかもバラエティ番組って、もともと対決企画ばかりになりがちですもんね。対決して、勝った負けたがはっきりしていれば、見ている側も納得する。勝った人が何かを得て、負けた人が罰ゲーム。見ている皆が満足の、こんな明快な方法はないですからね。
さらに最近のクイズ番組には「この人たちは教養がない」と見下してもOKという設定のタレントさんが多数出演しています。「この人たちは(私より)バカだなぁ」と笑い飛ばすことで気分を良くする人は、俺をはじめとして多数いるのではないでしょうか。
それと比べて、一般視聴者が参加するクイズ番組ってほとんどないですよね。「アタック25」ぐらいでしょうか。「テレビに出演するのは文字通りタレント(才能のある人)であって当たり前で、普通の人は出演できないもの」……なんて時代はとっくに終わってて、テレビに出ているタレントさんと視聴者との質の格差が小さくなっている昨今です。物凄いクイズマニア(非タレント)が難問にバンバン答えていく姿をスゲーと崇めるよりも、見下しても良いよという設定の「おバカタレント」の珍答に笑っていたほうが楽しい、ということなのかもしれません。
今もクイズ好きな若者は、立命館大学を目指していたりするのでしょうか。