結局なんのCMだったか思い出せないCM

流行語って呼ばれるくらいの勢いで認知されたCMなのに、よく考えるとなんのCMだったか思い出せないってパターン、結構多くないですか? 例えば「よーく考えよう お金は大事だよ」って歌ってたCM、皆さん鼻歌で歌える程度には覚えてると思いますが、何のCMだったかはっきり覚えてます?
じっとしていた猫が箱や引出しに飛び込むCMって最近よくやってますけど、あれがUQコミュニケーションズ株式会社のUQ WIMAXというインターネット接続サービスのCMだってハッキリ認知してない人、実は結構いたりしませんか? 俺がCMの製作者だったら、じっとしてるところに「ユー……」ってセリフを、飛び込む瞬間に「キュウ!」ってセリフを当てるなぁ。あのCMが無言→突撃っていう静と動を楽しむ映像だってのはわかってるつもりですが、商品名を売れなきゃ意味がない気がするんですよね。
アフラックのCMだということはギリギリわかる「まねきねこダック」のCMも、だから何なのか全然わからなくないですか? 元々アフラックのキャラクターがアヒルで、幸せを招くというイメージから招き猫を横にあてて、二匹を踊らせてみたらメロディが受けて、こんなに受けちゃったならキャラクター商売に持って行きたいと思ったけども、もともと踊ってたのは特に可愛くもないリアルな猫とアヒルだったもんで(リアルっていうほどリアルでもないけど)、だったらイラスト起こして「まねきねこダック」ってキャラクター作っちゃいました……みたいな行き当たりばったり感がにじみ出まくっちゃってる……気がするんですけど。ものすごく乱暴だな、っていう。しかもアフラックという保険会社にとって「まねきねこダック」が何なのかやっぱりさっぱりわからない。後ヅケ、付け焼刃、脊髄反射的……みたいな言葉が浮かんじゃうんですよね。
今やもうテレビのCMにおいて、下品なくらいにベタに商品名とその効能を伝えよう、みたいなのは流行らないんですかねぇ。だったらもう「結局何のCMだっけ?」って思われてもかまわないのかな。
ちなみに俺、阿部寛出演の「帰りたい 帰りたい あったかハイムが待っている」って曲のCM、「あったかハイム」とハッキリ歌ってるのに、その後「セキスイハイム」ってジングルも流れるてるのに、なぜだかずっとクリームシチューのCMだと思ってました。俺バカなのかな。バカなんだな。