デジタルカメラのサンプル写真

深夜、ジャパネットたかたとか喜んで観てるとさ、最新のデジタルカメラの紹介とかしてるわけ。「このサイズでなんと1,200万画素! こんなに引き伸ばしてもこんなに綺麗!」なんつって雄大な白銀の山脈とか朝露のしずく輝く色鮮やかな草花とかの写真が紹介されるじゃない? 「しかも撮った写真の確認はこんなにスピーディー」なんつってスクロールするといろんな場所で撮られたらしい美しい写真が1枚ずついろいろ映し出されるんだけど(山、次は海、次は花畑……のように1枚ずつ)。
あれってそのデジタルカメラで撮った写真なのかな? そのデジタルカメラで撮ってない写真を紹介してるなら「看板に偽りあり」ってことじゃない?
デジタルカメラの新機種の、その充実した能力を余すところなく伝える為に、開発されるたびにスタッフが景色のいい場所に出向いて、最高の写真を撮って帰って来てる……のかと言ったらそうでもない気がするんだよね。きっとサンプル用の写真を使いまわしてる。それも何年も。
どっかに「※写真はイメージです」って表記があったかもしれないし、そのカメラじゃ絶対に取れないような超接写・超広角・超高速度撮影みたいな写真は出てこないからそれほど嘘じゃないのかもしれないけどね。でも結局ああして紹介されている「ほら、こんなに美しい写真が」っつってる写真は全然別の、場合によってはデジタルカメラですらない、何百万円もする高級機材で撮影されてるのかもしれないと思うと、なんというか、こう、まぁそれも当たり前か、という気がしてきました(急に)。


それより「写真はイメージです」って文章が、なんだかすごいって気がついた。なんだかよくわからないけどすごい。「写真はイメージです」って。これぞニホンゴって感じの日本語。