プロパティにご注意

例えばマイドキュメントのフォルダに、インターネットで拾った画像があるとするじゃないですか。その画像の上にマウスカーソルを当てると「大きさ:240 x 320、種類:JPEGイメージ、サイズ:50.0KB」みたいな情報が表示されるわけですよ(Windows XPの場合)。でも写真によっては「写真の撮影日:2008/11/01 12:34、カメラのモデル:Canon EOS Kiss Digital X」みたいな情報まで表示されたりします。これはExifという情報で、最近のデジタルカメラで撮影した写真には勝手に埋め込まれるものです。それを知らないと……芸能人のブログで携帯電話から更新した写真付きエントリーに「クリスマスイヴなので友人みんなでパーティーです!」なんて本文があるのに、画像を保存してみるとExif情報に全然別の日の日付が入ってたりして、こいつなんで嘘つくんだよ、みたいな出来事があったりするみたいです。自分が撮った写真がインターネットに流れて、その画像に自分の使っている携帯電話の機種名が情報として保存されているということを、何だか怖い、気持ち悪いと思わない人なら別に全然なんてことないお話ですけど。実際、機種名や撮影日を隠したり偽装したりする必要性なんてほとんどないですからね。ただ、情報として勝手に埋め込まれることが多いという事実自体は知っておいても損じゃないかもしれませんね。単純に、ネットで拾ったエロ画像にマウスを当ててみたら、最近の写真かと思いきや撮影日が10年近く前だったりして、それ見るだけで面白かったりするんですけど。悪趣味かしら?
プロパティにご注意といえばもうひとつ、マイクロソフトオフィスのファイルですよね。プロパティの中には作成者、管理者、会社名、コメントなどいろんな情報を埋め込んでおくことができるんです。例えば職場に届いた業者からの見積書、プロパティを見てみるとその会社のルールみたいなものが垣間見えたりして面白かったりします。悪趣味かしら? 他人が丁寧に作り上げた綺麗なExcelの表組みを無断で流用して、自分の名前で業務書類として提出した後、なんとなくプロパティを確認すると会社名は他社、作成者は他人、コメントに変な文章が入ってたりしてびっくり、みたいなことにもなりかねません。オフィスファイルのプロパティも、たまに気にしてみるといいかもしれませんね。悪趣味かもですけど。
まあ、最近はHTMLのHEADタグの中に他人のホームページの情報がびっしり、みたいな話も少ないと思いますが、それと似た話ですかね。