実験4号が思い返すMOK Radio(6)

その後はもう、現在に至ると言いますか。MOK Radio盛衰記というお話があるならば、2005年冬から2006年秋の休止までの期間は「衰の部」ということになりますね。1回1回の放送が輝きを失っているわけではないのですが、存続させる為に、生放送の時間以外の部分で無理がきていた、ということでしょうか。隔週金曜日を基本にしていた番組もお休みになることが増えつつありました。その理由は、音楽性の違い……もあったかもしれませんけど、単純に「みんな忙しい」ということだったんですね。
初期の頃のグダグダな放送で反省して以後、番組の前には打ち合わせをしてたんですね。当初はMSNメッセンジャーで、後期はSkype(インターネット電話)で。ぶっちゃけた話、実はその打ち合わせの方がラジオ本編よりも面白いってこと、たくさんあった気がします。ホント、あれを放送した方が喜ばれるんじゃないの、っていうくらい。深夜にゲラゲラ笑える話が聞けて、単純に俺は津田・タクヤ・キョウオカによるトークのファンであった、という気がします。
俺が提案して珍しく採用された企画に「相手の発言には全て反論しなければならない」というルールでトークする「それは違うんじゃないのスペシャル」というのがありました。自分の企画だけあってあれは面白かったと思うんですけど。おかげで俺が、女性に対して乱暴を働くのが大好き、みたいな間違った認識を持たれる結果になったりしたんですが。誰が娘に「レイプ子」なんて名前つけるか!
のま猫」の問題で盛り上がっていた時期、「インスパイヤ」を歌う花咲鮎見さんをSkypeゲストで呼んでトークしてもらったのは楽しかったですね。Skypeでリアルタイムでしゃべってラジオができるなら、MOKの4人が集まらなくても成立するのでは? なんて思ったりもしました。
サブカルVSオタク」なんて話題で盛り上がった時もありましたね。それぞれの代表としてばるぼらさんとARTIFACTの加野瀬未友さんに出てもらって語ってもらったり。実際にはちっとも「VS」にならなくて、どうやったら場が盛り上がるか加野瀬さんに物凄く心配してもらっちゃったりして……あの時は申し訳なかったです。すごく優しい人だなと思いました。
他には……recommuniスタートの話とかiTMSの話とか、IT+音楽の新サービスの時の津田さんのお話はわかりやすくて魅力的で、時に暴露話もありつつ、面白かったですよね。対照的にタクヤさんがあくびしてたり、場合によってはいびきかいて寝ちゃったりするのも、また可笑しかったわけですが。
人気のコーナーに「誰んずうぉーかー」ってのがありました。自分にミュージシャンの誰の役が与えられるわけですが、本人はそれを知らず、10個の質問で当ててみせるというインディアンポーカーみたいなゲームなわけですが、チャットに居るリスナーが参加できるということで毎回かなり盛り上がりました。チャットの書き込みにミュージシャンの名前がいろいろ挙げられるわけですが、それと同様の方法で「今、現役感のある日本のミュージシャン300組を決める」なんていう謎の企画で名前を挙げてもらったものが、その後の「音楽ポータルサイト ナタリー」の登録ミュージシャンになったというのも、懐かしい思い出ですね。


そんな感じ……だったかな……。まだ書いてないことたくさんある気がするんだけど、今は思い出せません(radio.gsの別の番組については別の機会に書きます)。思い出したらまた書くかもしれませんけど、もし良かったら、直接話を聴いてもらえたらありがたいです。


3月30日(金)23時から、「MOK Radio一夜限りの復活スペシャル」をやります。最終回です。ぜひ聞いてください。もしよかったらmok@xtc.bzにメールをください。
トークのテーマのひとつとして「MOK Radioとは何だったか」というのを語りたい、津田さんとタクヤさんから話を聞きたいと思ってます。何だったのかな? 全然結論見えてないんですけど。
聞いてください。きっとですよ。
http://xtc.bz/index.php?ID=449
http://www.musicmachine.jp/sp/radio.html