Twitter社会論を読んでTwitterについて考える(4) 報道メディアとしてのTwitterの価値

津田さんはTwitterの報道メディアとしての価値として「伝達機能」「監視機能」「構築機能」のみっつをあげてるじゃない? 「伝達機能」ってのはそのリアルタイム性と伝播性という二つの特徴のことだよね。それはわかる。たしかにその特徴ってすごく顕著だと思う。でもTwitterが果たしている役割のうちの報道メディア的な価値って、それこそもう何十万何百万の一だと思うんだよね。「監視機能」ってのは平たく言えば「みんな見てる、すぐ口にする」ってことだよね? それってユーザー数の問題であってTwitter本来の機能の話じゃない。「構築機能」ってTwitter以外のウェブサービスの方が絶対向いてる。何かを構築するなら絶対にタイムラインに乗って流れていかない方がいい。

ユーザーの増えたTwitterなら報道メディア的な価値のある書き込みが生まれるのは間違いないだろうけど、それはあくまでごくごくほんの一部。津田さんが「Twitterに報道面で価値がある!」って強調してるのは、仕事の進捗状況にかかわらずいつもいつもTwitterを見てることの言い訳のためなんじゃないのかな……なんてつい思っちゃったりして。Twitterというシステムの報道メディアとしての価値は、Amebaブログやmixi日記のそれと変わらないんじゃないかなぁ。

むしろ「140字に詰め込んでブレのない意見を発信していこう」なんて思ってTwitter使ってる人なんてほとんど居ないわけで、裏も取らずに横流ししたり、情報の一部を意図的に切り出して流布したり、報道の悪い面ばかりが際立ったって全然おかしくない。